あなたのお顔のバランスを考慮に入れ、最適なプロテーゼをおひとりおひとりに合わせてご提案します。また、お鼻に合わせてプロテーゼを加工し、最適化した上で手術に使用します。
鼻は顔面の正中に位置しているため、ちょっとした曲がりやハンプといわれる鼻背の突起、あるいは鼻全体の高さなどが気になるものです。そしてそれが、お顔全体として調和が取れていることが必要で、あなたの気にしている問題が本当に鼻としての問題なのかそれともお顔のバランスの問題なのかは、担当医とよく話し合って判断することが大事です。
用いられる素材については、現在使用されている隆鼻材料としては医療用シリコン(シリコンプロテーゼ)が90%を占めています。その他には耳介軟骨や鼻中隔軟骨肋骨や腸骨などの自家骨などが使われています。
さらにあなたのお鼻に実際あわせながら、シリコンプロテーゼを加工し患者様に合わせ調整した上で手術に使用します。
I字型とL字型プロテーゼ(鼻)
シリコンプロテーゼには形状からI字型とL字型がありますが主な適応は以下の通りです。
いずれにしても、あなたのお鼻が許す範囲のプロテーゼを使用するべきで、大きすぎるプロテーゼの使用はトラブルの原因になりますので注意しなくてはなりません。
シリコンプロテーゼが適さない方
シリコンプロテーゼの予後
現在使用されているシリコンプロテーゼは安定した物質で、人体との親和も良好だといえます。しかしながら、劣化していくということや異物であるということで問題が生じることがございます。挿入されたプロテーゼは被膜という組織に包まれ安定するのですが、時間の経過と共に被膜が拘縮しシリコンインプラントが浮いて見えるという現象が生じることがあります。ここで大事なのは、手術を受けたクリニックと定期的にチェックを受けてもらうということです。手術をしたクリニックとしてもインプラントを挿入した患者さんを長期にフォローアップをすることが重要で、必要に応じて修正していくことが大事であると考えています。
シリコンプロテーゼ以外の材料
鼻尖の形態を整えるためにシリコンプロテーゼと耳介軟骨を組み合わせることもあります。また、過去の手術でシリコンプロテーゼにてトラブルを起こした方には肋軟骨を使用した隆鼻術をおすすめすることもあります。