陥没乳頭とは乳頭が突出せず、乳輪より奥へ引き込まれている状態のことです。美容・整容上の問題ばかりでなく陥没した乳頭が妊娠しても突出してこない場合には問題が生じます。陥没した乳頭では授乳できない場合があり、母親は乳房が張って頭痛に苦しみ、また乳児は乳頭をくわえられずにイライラするため双方にとっても好ましくありません。
陥没乳頭の治療での基本的な方針は、陥没している乳頭の形態を改善し、再陥没しないようにするとともに、将来授乳が可能なように乳管機能を温存することにあります。 手術は局所麻酔で行い、通院治療が可能です。瘢痕が目立ちにくくまた、授乳機能の温存が保てる術式にて行います。授乳の可能性の有無によりやや術式が異なりますので、十分にカウンセリングを受けることが重要です。