「おでこのしわを消したい」「ほうれい線が気になる」など、しわに対する悩みは年齢を重ねるほど増えていきます。そんなときに候補に挙がるのがボトックスとヒアルロン酸。両者とも「注射でシワを改善できる施術」として知られていますが、実は適したしわの種類、効果の持続期間、ダウンタイムなどに大きな違いがあります。
本記事では、ボトックスとヒアルロン酸の違いをわかりやすく比較しながら、それぞれがどんな悩みに合うのか、どれくらい費用がかかるのかなどを整理。「あなたが本当に求めている施術はどちらなのか?」を見極めるお手伝いをします。しわ対策を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
■ ボトックスとヒアルロン酸、それぞれの基本的な特徴
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ボトックス(Botox)
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- 主成分: ボツリヌストキシン
- 作用: 筋肉と神経の間の伝達をブロックし、筋肉の動きを抑制。表情じわやエラ張り、多汗症などに有効
- 効果: 注射から数日で現れ、3~6か月程度継続(個人差あり)
- リスク: 打ちすぎや部位のミスで不自然な表情になる可能性。内出血・腫れ・アレルギーのごく稀なリスク
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ヒアルロン酸(Hyaluronic Acid)
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- 主成分: ヒアルロン酸という体内にも存在する多糖
- 作用: しわやくぼんだ部分にボリュームを与え、ふっくらさせる。ほうれい線やゴルゴ線など深いしわ改善、唇や頬のボリュームアップに有効
- 効果: 注射後すぐに形状変化を実感。6か月~1年程度継続(製剤によって異なる)
- リスク: 内出血・腫れ・まれに塞栓リスク(血管閉塞)。施術者の技術が大きく影響
このように、同じ“しわ対策”の注射でも、“筋肉を緩める”ボトックスと“ボリュームを足す”ヒアルロン酸というメカニズムが根本的に違うのです。
■ どんな「しわ」に効く? それぞれの適応ポイント
しわには、大きく分けて「表情じわ(動的しわ)」と「静的しわ(たるみや凹みが原因)」があります。どちらも“しわ”ですが、根本原因が異なるため、施術選択が変わってきます。
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表情じわ(動的しわ)
例: 眉間・額・目尻など、笑う・怒るなどの表情で深くなるしわ- 筋肉の動きが原因なので、ボトックスが効果的。ヒアルロン酸を入れても筋肉の動きそのものは抑えられない
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静的しわ(たるみ・ボリューム不足)
例: ほうれい線、マリオネットライン、頬のこけによるしわ- 皮下組織のボリュームロスや弾力低下が主因なので、ヒアルロン酸でふっくらさせる方が向いている
■ 比較表:ボトックスとヒアルロン酸の違い
以下の表で、主要な項目(作用メカニズム、効果の持続、適応部位、ダウンタイム、費用など)を簡単に比較してみます。
項目 | ボトックス | ヒアルロン酸 |
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主な働き | 筋肉をリラックスし、しわの原因となる動きを抑える | くぼみやシワ部分にボリュームを与え、肌を押し上げる |
適したしわ・悩み | 表情じわ(眉間、額、目尻)、エラ張り、多汗症など | ほうれい線、マリオネットライン、唇・頬のボリューム不足 |
効果発現 | 2~3日~1週間ほどで表情が柔らかくなり始める | 注射直後から形状の変化を実感しやすい |
持続期間 | 3~6か月程度(個人差あり) | 6か月~1年程度(製剤や部位で異なる) |
ダウンタイム | 内出血や腫れが数日出ることもあるが軽度 | 内出血や腫れが出やすいが軽度。数日~1週間ほどで落ち着く |
費用相場 | 数千円~数万円/部位(エラは高め) | 数万円~数十万円(1本1cc程度で数万円が目安) |
副作用・リスク | 表情の違和感(打ちすぎ)、内出血、まれにアレルギー | 内出血、アレルギー、血管閉塞のリスク、過度な膨らみ |
メリット | ダウンタイムが短い、表情じわに的確 | 即時効果、深いしわやボリューム不足をカバー |
デメリット | 筋肉性以外のしわには効果薄、効果が切れると元に戻る | 打ち方次第で不自然になりやすい。持続期間に限りあり |
■ 具体的な施術例
ボトックス:エラ張り改善
- 悩みの概要
エラ張りが強く、顔が四角く見えるのが気になるというケース。原因は咬筋(こうきん)という筋肉が発達しすぎていることが多く、ボトックスを注入して筋肉をリラックスさせるとフェイスラインがすっきりする。 - 施術の流れ
- カウンセリング: 咬筋の発達具合や歯ぎしりの有無などを確認
- マーキング&注射: 両側のエラ部分にボトックスを少量ずつ打つ(施術時間は数分)
- ダウンタイム: 軽い内出血や腫れが出ることがあるが、ほとんどの人が当日から日常生活に復帰可能
- 効果の実感
2週間ほどで咬筋が抑えられ、エラの張りが柔らかくなる。3~6か月程度の効果持続後、再施術を検討する人が多い
ヒアルロン酸:唇をふっくらボリュームアップ
- 悩みの概要
「上唇が薄い」「唇の輪郭をはっきりさせたい」「ぷるんとしたリップに憧れる」などの要望に対応する施術。 - 施術の流れ
- カウンセリング: どの程度の厚みや形を理想とするか、写真やイメージを共有
- 注入: 唇の中央や輪郭部分にヒアルロン酸を少しずつ入れ、形を調整(所要5~10分)
- ダウンタイム: 2~3日程度、軽い腫れや内出血が出る可能性あり。1週間程度で落ち着く
- 効果の実感
施術直後から唇のボリュームアップを実感。約6か月~1年ほどで徐々に吸収されるため、継続したいなら定期的なメンテナンスがおすすめ
■ よくある疑問Q&A
-「ボトックスとヒアルロン酸を併用できるの?」
可能です。例えば、表情じわにはボトックス、ほうれい線の深い部分にはヒアルロン酸など、しわの原因別に使い分ける併用施術を行うクリニックも多い。ただし、打ちすぎで不自然になるリスクもあるので、医師との相談が不可欠。
-「痛みはどちらが強い?」
どちらも注射を使うため、比較的似たレベルと言えますが、ヒアルロン酸の方が粘度が高い分、打つ際の圧迫感を感じやすいことも。
ボトックスは“液体”感が強く、痛み自体は「あまり気にならなかった」という声が多い。ただし、個人差や針の刺し方、使用する麻酔の有無などで変わります。
■ 施術前に考えておきたい「自分の悩みは何が原因?」
しわやたるみと一口に言っても、原因が“筋肉の動き”か“肌のボリューム不足”かで適切な施術が異なります。それを見極めるためには、カウンセリングで医師にしっかり相談することが重要です。
- 筋肉由来のしわは「笑う・怒るなどの表情で出る」
- ボリューム不足由来のしわは「表情に関係なく常に深い」
- 両方の要素が混在していることもあり、その場合はボトックスとヒアルロン酸の併用を勧められる例も
■ まとめ:どちらを選ぶ? 自分のしわタイプ&予算・希望仕上がりを軸に
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筋肉が原因のしわにはボトックス
- 額や眉間、目尻など“動的しわ”が強い場所に。
- エラ張りや多汗症にも有効。効果は3~6か月で切れるが、ダウンタイム少なめ。
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ボリューム不足のしわにはヒアルロン酸
- ほうれい線やマリオネットライン、くぼみを埋めたい部位に。
- 施術直後からしわが浅くなるのを実感。持続期間は6か月~1年。
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併用もあり
- 動き由来のしわ(ボトックス)+深いくぼみ(ヒアルロン酸)など、同時にアプローチすると相乗効果が得られるケースも。
- やりすぎリスクを防ぐため、医師と丁寧にプランを立てよう。
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費用や持続期間を理解
- どちらも半年前後で効果が弱まってくるため、定期メンテナンスを前提に予算を組む必要あり。
「笑うと表情が固まるんじゃ?」と不安になる方も多いですが、注入量や打つ位置を間違わなければ極端に不自然になることはありません。むしろ「しわが気にならない分、笑顔が自然に広がる!」と感じる人も多いのが実情です。
どちらが合っているか迷ったら、一度クリニックで相談してみるのがおすすめ。顔のしわの原因は意外と複合的なこともあるため、プロの目線でしっかり診断してもらうと、最適な施術が見つかります。
ポイント
- ボトックス=筋肉抑制/ヒアルロン酸=ボリューム補填
- しわの原因が“動き”か“くぼみ”か、これを見極めるだけで施術選びがスムーズ
- 両施術とも半年ほどで効果が落ち着くため、定期的なメンテが要る
これで「ボトックスとヒアルロン酸、どっちがいい?」という疑問に対して、かなりクリアになったのではないでしょうか。大切なのは、自分のしわタイプや美容ゴールを明確にして、信頼できるクリニックでカウンセリングを受けること。あなたにぴったりの施術プランを見つけて、理想的な肌状態をキープしてみてください。
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