メンズ美容がアツい！男女スタッフが思う“気になる男性の肌ケア”とは？

2025.02.22

「男性が化粧水を使うなんて当たり前」「スキンケアをしっかりする男性は好印象」――ここ数年、こういった声を耳にする機会が急増しています。SNSやコスメ市場を見ても、メンズ向けの美容商品が続々リリースされるなど、男性の美容意識は確実に高まっているといえるでしょう。

本記事では、美容クリニックの男女スタッフが感じる「今どきの男性の肌ケアの実態」と、実際にどんなポイントに気をつけると良いのかを掘り下げてみます。さらに、信頼できるデータや最新のトレンド情報も交え、読んで思わず人に話したくなるようなメンズ美容のあれこれを紹介していきます。

いまや男性もスキンケアする時代。続々とメンズコスメが発売されています！

1. メンズ美容の需要が急増中！その背景とは？

Global Industry Analystsの調査では、メンズスキンケア市場は年平均6％の成長を記録。SNSでの露出も急増中。

「男性もコスメを使う時代」が来ている――そんな言葉を象徴するように、国内外の調査ではメンズ美容関連の商品売上が年々伸びています。

日本国内でも、メンズ向け化粧水・乳液・UVケアなどがドラッグストアで目立つ場所に並ぶようになり、「男性用」カテゴリのブランドが豊富になっています。

YouTuberやインスタグラマー、芸能人が自身のスキンケアやコスメを公開し、好印象を得ていることがトリガーに。特に若い世代では「肌がキレイな方がモテる」「清潔感が大切」という認識が広がり、男性であってもケアするのが当たり前という風潮が高まっています。

マスク生活が長引いたことにより、肌荒れやニキビなどの悩みが顕在化し、男女問わずスキンケアへの関心が増加。仕事をリモートでこなす時間が増えた分、おうち時間を有効活用してケアしたいという人が増えたという見方もあります。

では、美容のプロであるクリニックスタッフから見て、「男性のスキンケアってどうなってるの？」という疑問を掘り下げます。クリニック勤務の男性スタッフと女性スタッフそれぞれの視点を交えてみましょう。

使うアイテムは最小限だけどこだわる
男性は「化粧水→乳液→美容液→パック」と多ステップケアをする人はまだ少数派。一方で、香りやテクスチャよりも“ちゃんと効果があるか”を重視する傾向が強いようです。
共用から卒業して、自分専用コスメを持ち始める
奥さんや彼女の化粧水を借りていた層が、近年はメンズ専用・ユニセックス専用のブランドを選ぶように。継続的にリピートしやすい価格帯やシンプルなパッケージを好む方が多いとのこと。

スタッフ談（男性）
「僕自身は“オールインワンジェル”と日焼け止めがメイン。面倒くさがりだけど、やる気が出るデザインや機能性があると続けられますね。」

ベタベタ嫌がる男性が多い…そのための工夫が大切
女性スタッフにとっては「男性が清潔感を保つのはモテる必須条件」と断言する人が多数。保湿を怠ってカサカサ肌や、脂ぎってテカテカ肌はマイナスポイントとみられがち。
香りがキツすぎないものを使って欲しい
一方で「香り付きコスメ」に関して、女性スタッフは「微香か無香料が好印象」と感じる人が多いといいます。“清潔感は欲しいが香りは控えめ”というバランスがカギ。

スタッフ談（女性）
「最近は男性の保湿ケアが当たり前になってきて嬉しいです。肌が整っているだけで、周りから『爽やか』『仕事がデキそう』と言われる人をよく見かけます。」

男性こそ紫外線対策が必須。スポーツ・アウトドア派はなおさらSPF30以上がマストです！

スタッフからの話を総合すると、以下の3つがメンズ肌ケアの大きな共通ポイントとして挙げられます。

洗顔＆保湿は基本中の基本
- 洗顔: 皮脂量が多い男性こそ“過度な洗浄は禁物”。乾燥で余計に皮脂が出やすくなる悪循環がある。
- 保湿: ベタつきを嫌う男性向けに、さっぱりタイプのローションやオールインワンジェルが人気。
UVケアを軽視しない
- 紫外線対策: 男性は日焼け止めを塗らない人が多いが、シミ・シワの大きな原因に。屋外作業やレジャー時はSPF30以上のものを使用推奨。
自分の肌質を把握
- オイリーなのか、インナードライなのか: これを知らずに適当なコスメを使うと逆効果になることも。専門スタッフに相談し、自分に合ったアイテムを選ぼう。

男性肌の悩みは、女性の悩みと微妙に違ったり、重視する点が異なったりします。ここでは**「ニキビ・皮脂」「シミ・くすみ」「たるみ・シワ」**の3つを例に比較し、どんなケアや美容法が一般的かをまとめました。

悩み・症状	男性の特徴	女性スタッフのアドバイス	クリニック視点のケア
ニキビ・皮脂	皮脂分泌が多くTゾーンのテカりが目立つ	「ベタつき防止のため、さっぱり系洗顔＋保湿を薄くでも毎日続けてほしい！」	皮膚科処方の外用薬／ピーリング等で根本対策
シミ・くすみ	日焼け止めを塗らない人が多く、紫外線ダメージが蓄積しやすい	「とにかくUVケアが先決。美白化粧水は香り少なめで使いやすいものを」	レーザートーニング・IPLなどで効率的に改善
たるみ・シワ	顔筋肉が多い分、ほうれい線やマリオネットラインがくっきり出やすい	「頬の筋肉が大きいと、年齢が出る部位。表情筋トレやリフトアップ系マスクなど」	糸リフトやボトックス、ハイフ(HIFU)でリフトアップ効果を狙う